自民党の最新売れ筋情報
駕篭に乗る人担ぐ人―自民党裏面史に学ぶ (集英社文庫) ![]() 価格: 428円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 早坂茂三は田中角栄の元・秘書である。角栄が倒れた直後に田中真紀子にクビにされ、政治評論家に転身した。実生活では決して関わりたくない傲岸不遜な人物だったが、稀有な書き手であったことは間違いないだろう。大袈裟でキレのある講談調の文体は、「オヤジ」田中角栄のキャラクターだけでなく、政治の権力闘争を語るのに最適だった。死去のためか、著作が政局ネタだったせいもあるのか、現在、多くの著作が絶版になっているのは寂しい限りである。著作を時系列順に整理して、田中角栄以降の権力闘争史を編んでもらいたいものだ。 |
政治家やめます。―ある自民党代議士の十年間 ![]() 価格: 1,785円 レビュー評価:4.0 レビュー数:3 本書を読んだきっかけは、小林照幸という著者に対する興味というものが強かったことだ。史上最年少で、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した人間がどういう本を書くのか。 本書は、嫌々ながら選挙に出て当選した政治家、久野氏の思いを充分に伝えている。ただ、少し一方的に、久野氏サイドの思いを伝えすぎているとも感じた。取材内容をどこまで中立的な立場で伝えるのか、取材を通して気心が知れていくにつれ、厳しいことが書けなくなる現実はある。この難しさをどこまで突き破っていけるのか。久野氏を批判するという意図は本書にないだろうし、ここまで裏話をしゃべったということで、久野氏が受けただろう批判は充分過ぎるほどだった |
自民党―長期支配の構造 (シリーズ 日本の政治) ![]() 価格: 2,039円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 1933−34年生まれの朝日新聞社のベテラン政治記者2人が、1989年に刊行した300頁弱の本。自民党の強さの原因について、主として、社会党との関係、非都市部と都市部の支持の問題、後援会との関係、企業との関係、派閥政治の問題の観点から論じている。本書の興味深い点を列挙すると、第一に社会党が、終戦直後の躍進の記憶によりその変化を拒否すると同時に、自民党の長期支配を補完する役割を果たしたことにより、自らの政権掌握の可能性を摘み取ってしまったこと。第二に、もともと(特に農村で)強力だった自民党が、1980年代以降、どの層からも一定の支持を受けるようになっていったこと。第三に、自民党組織の中核とし |
駕篭に乗る人・担ぐ人―自民党裏面史に学ぶ (ノンブック) ![]() 価格: 1,377円 レビュー評価:5.0 レビュー数:2 小さい頃、田中角栄といえば、「金」「金」「金」のイメージでしたが、お金も、上手に使っていると、大人になった今は、とても勉強になります。 また、気配り、大衆の心のつかみ方、社会人としては、知っていたほうが良い見本です。 今、まわりをみても、ここまでの人はいないと思いました。 「大きな人間」になりたい人は、是非、一度は、読んだほうがいい本だと思います。 |
自民党「橋本派」の大罪 (扶桑社文庫) ![]() 価格: 650円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 1年前に発売された単行本に最近の状況を加筆した最新版。 この二十年、日本や庶民の利益に反する行政構造を作ってきた根元は田中角栄が作った田中派に発し、竹下派、小渕派、橋本派と続く議員達だ。 公共事業、土木、ゼネコン全てを縄張りとし、公金横領に近い形で国民の金を使い懐に入れている。小泉首相はこのような金の流れを断ち切り、国の負債をこれ以上増やさないようにと財政投融資が基盤をおく郵貯の改革を断行するが、最大の抵抗派閥は橋本派だ。なぜなら郵貯の改革は橋本派の懐に入る金を断ち切るからだ。財政投投融は毎年40兆円にのぼり、163の特殊法人に金を流し、橋本派がその見返りを搾取してきた。 斡旋 |
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自民党総裁選―権力に憑かれた亡者たち ![]() 価格: 1,785円 レビュー評価:2.5 レビュー数:2 本書はかつて自民党事務局次長兼総裁・幹事長室室長を勤めていた奥島氏によって書かれた書籍だ。自民党内部からの視点でかかれた書籍で、歴史的な真相などが描写されているという期待には残念ながら応えてくれない。 しかしながら、日本史の教科書に書いてある歴代総裁たちのことが、テレビや報道よりは具体的に書かれてあるのではないかと想う。 同時に政治を書いたものではなくあくまで、総裁選の表層を追った書籍であることも間違いない。 自民党の何を知りたいかによってこの書籍への評価は分かれることだろう。 |
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